2022年11月11日

今週の注目感染症 
2022年第44週(10月31日~11月6日)

●RSウイルス感染症
全県で罹患数137、定点当たり1.54の患者発生あり、県下全地区で前週より増加した。
東部地区で定点当たり1.22、中部地区で定点当たり2.22、西部地区で定点当たり1.27の患者発生あり。
特に中部地区の増加が著しく、先週の東部地区に続き、中部及び西部でも増加に転じた。
今後の増加スピードや増加数に注意を払う必要あり。

●感染性胃腸炎
全県で罹患数172、定点当たり1.93の患者発生あり、西部地区でわずかに減少したが、東部および 中部地区では増加した。
東部地区で定点当たり2.06、中部地区で定点当たり1.37、西部地区で定点当たり2.30の患者発生あり。
前週からの増加傾向が維持されており、ウイルス性胃腸炎の増加が一因である可能性が示唆される。

●水痘
全県で罹患7、定点当たり0.08の患者発生あり、東部地区を除く2地区で増加した。
東部地区で定点当たり0.06、中部地区で定点当たり0.11、西部地区で定点当たり0.07の患者発生あり。
前週から全県的に増加傾向が維持されており、冬期流行期開始予兆の可能性が示唆される。

●突発性発疹
全県で罹患数16、定点当たり0.18の患者発生あり、東部地区を除く県下2地区で患者数が増加した。
東部地区で定点当たり0.09、中部地区で定点当たり0.19、西部地区で定点当たり0.27の患者発生が報告された。
40週以降減少傾向が維持されていたが、地域内での散発患者が増加傾向に転じた可能性が示唆される。

・風疹、麻疹とも患者発生なし。
・インフルエンザは前週に続き患者発生なし。
・伝染性紅斑は東部及び西部地区では3週連続、中部地区では27週から18週連続で患者発生なし。

【静岡県感染症情報センターより参照】
(令和4年11月11日更新)