2022年08月26日

今週の注目感染症 
2022年第33週(8月15日~8月21日)

●RSウイルス感染症
全県で罹患数81、定点当たり0.91の患者発生あり、全県では前週から微増、地区別では東部及び西部地区は減少、中部地区のみ増加。
東部地区で定点当たり0.53、中部地区で定点当たり0.67、西部地区で定点当たり1.53の患者発生報告。
前週(32週)の収束の兆しは東部及び西部地区で維持、中部地区の増加が継続的か今後の動向に注視が必要。

●手足口病
全県で罹患数342、定点当たりの3.84の患者発生あり、全県では増加、特に西部地区での増加が顕著、中部地区のみ前週に引き続き減少。
東部地区で定点当たり4.38、中部地区で定点当たり1.93、西部地区で定点当たり5.00の患者発生あり。流行の収束は30週から3週引き続き減少中部地区のみ。

●感染性胃腸炎
全県で罹患数199、定点当たり2.24の患者発生あり、県下全地区で前週より増加、特に東部地区での増加率が高い。
東部地区で定点当たり2.66、中部地区で定点当たり1.33、西部地区で定点当たり2.60の患者発生あり。
全県的には26週以降減少が続いていたが、7週ぶりに増加に転じた。

●ヘルパンギーナ
全県で罹患数74、定点当たり0.83の患者発生あり。
全県的には前週より微増、ただし、増加は東部地区のみ。
東部地区で定点当たり1.31、中部地区で0.33、西部地区で定点当たり0.77の患者発生あり。
中部地区の流行はピークアウトの可能性が示唆される一方で、東部地区では増加転じており、流行に強い地域性が示唆される。

・麻しん、風しんともに患者発生はなし。
・A群レンサ球菌感染症は東部及び中部地区では患者報告なし、西部地区のみ定点当たり0.97の患者発生、西部地区の地域流行の可能性が示唆される。
・伝染性紅斑の発生は県下全地区で患者の発生報告はなし。
 今季の流行が終息した可能性が示唆される。
・水痘は県下全地区で前週より減少。
 中部及び西部地区での患者発生はなし。
 30週以降増減を繰り返しており長いスパンでの流行が持続している可能性が示唆される。
・インフルエンザは県下全地区で患者発生報告はなし。
・マイコプラズマ肺炎は23週から患者発生の報告はない。
・ロタウイルスによる感染性胃腸炎はR4年1週継続して患者発生報告はなし。

【静岡県感染症情報センターより参照】
(令和4年8月26日更新)