2022年11月04日
今週の注目感染症
2022年第43週(10月24日~10月30日)
●RSウイルス感染症
全県で罹患数114、定点当たり1.28の患者発生あり、県全体では前週より減少したが、東部地区のみ微増。
東部地区で定点当たり1.19、中部地区で定点当たり1.74、西部地区で定点当たり0.97の患者発生あり。
冬季の流行期を前に東部地区が先行して動いている可能性が示唆される。
今後の動向に注視が必要。
●感染性胃腸炎
全県で罹患数152、定点当たり1.71の患者発生あり、中部地区を除く2地区で増加した。
東部地区で定点当たり1.63、中部地区で定点当たり1.11、西部地区で定点当たり2.33の患者発生あり、特に西部地区で顕著に増加した。
昨年同時期より定点当たりの報告数は少ないが、今後の流行期を控え、増加傾向が維持されるのか来週以降の動向に注視が必要。
●水痘
全県で罹患数6、定点当たり0.07の患者発生あり、西部地区を除く2地区で増加した。
東部地区で定点当たり0.09、中部地区で定点当たり0.07、西部地区で定点当たり0.03の患者発生あり。
例年冬期に患者が増加する傾向にあるため、今後継続して増加する可能性が示唆される。
●流行性耳下腺炎
全県で罹患数3、定点当たり0.03の患者発生あり、西部地区を除く県下2地区で患者数が増加した。
東部地区で定点当たり0.06、中部地区で定点当たり0.04の患者発生あり、西部地区の患者発生は報告されていない。
県下全地区で特に地域性なく増減を繰り返しながら一定の発生レベル範囲内で変動している傾向が見られる。
・風疹、麻疹とも患者発生なし。
・マイコプラズマ及びロタウイルスによる感染性胃腸炎は、患者発生なし。
・手足口病は全地区で減少傾向が地域差なく持続しており、流行は完全に終息したと判断される。
・ヘルパンギーナは県下全地区で減少し、定点当たりの患者発生数は0.1以下となった。
【静岡県感染症情報センターより参照】
(令和4年11月4日更新)