2022年08月05日

今週の注目感染症 
2022年第30週(7月25日~7月31日)

●手足口病
全県で罹患数356、定点当たり4.00の患者発生あり、県下すべての地区で前週から著しく 増加、特に中部地区での増加が顕著。
東部地区で定点当たり2.63、中部地区で定点当たり7.52、西部地区で定点当たり2.30の患者発生報告。
24週以降の流行がさらに拡大の様相を呈している。

●RSウイルス感染症
全県で罹患数109、定点当たりの1.22の患者発生あり、県下全域で増加、特に東部地区での増加が顕著。
東部地区で定点当たり1.91、中部地区で定点当たり0.52、西部地区で定点当たり1.13の患者発生あり。
県下全域で再流行の兆しか今後の動向に注視。

●ヘルパンギーナ
全県で罹患数137、定点当たり1.54の患者発生あり、東部地区のみ増加、中部及び西部地区では減少傾向。
東部地区で定点当たり2.22、中部地区で定点当たり1.52、西部地区で定点当たり0.83の患者発生あり。
中部地区は流行収束の兆しが示唆される。

●水痘
全県で罹患数7、定点当たり0.08の患者発生あり。
中部及び西部地区で前週より増加、東部地区は横ばい。
東部地区で定点当たり0.06、中部地区で0.07、西部地区で0.10の患者発生あり。
中部及び西部地区での再流行が懸念される。
今後の動向に注視が必要。

・麻しんは中部保健所管内で1例(輸入症例)の発生報告あり、風しんは発生なし。
・A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は中部地区のみ増加、東部地区で減少、西部地区では横ばい。
県下全体の集計は横ばい。
東部地区で定点当たり0.06、中部地区で定点当たり0.07、西部地区で定点あたり0.17の患者発生あり。
中部地区で流行の始まりの兆しが示唆される。
・伝染性紅斑の発生は東部地区で定点当たり0.03の患者発生報告あり、前週の患者ゼロから増加。
中部及び西部地区での患者発生はなし。
中部及び西部地区では流行終息の兆しが示唆。
・流行性耳下腺炎の発生は東部地区のみで定点当たり0.06、前週と変らず。
中部及び西部地区での患者発生はなし。
東部地区は地域的流行が継続している可能性が示唆される。
・インフルエンザは東部地区で罹患数3、定点当たり0.02の患者発生あり。

【静岡県感染症情報センターより参照】
(令和4年8月5日更新)