2022年10月14日
今週の注目感染症
2022年第40週(10月3日~10月9日)
●A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
全県で罹患数24、定点当たり0.27の患者発生あり、東部地区以外の2地区で前週より増加、東部地区は先週と変わらず。
東部地区で定点当たり0.13、中部地区で定点当たり0.26、西部地区で定点当たり0.43の患者発生あり。
西部地区の増加の勢いが引き続き顕著で、罹患数も前回の流行レベルを超えた。
流行が、西部から東部へと広がる兆しを見せている。
●突発性発疹
全県で罹患数21、定点当たりの0.24の患者発生あり、東部及び中部地区では減少したが、西部地区での著しい増加により、全県的には前週よりわずかに増加。
東部地区で定点当たり0.19、中部地区で定点当たり0.15、西部地区で定点当たり0.37の患者発生あり。
西部地区の発生は一旦沈静化したかに見えたが今週は再度増加し、逆に東部及び中部地区の地域性流行は沈静化の兆しをみせた。
●インフルエンザ
全県で罹患数1、定点当たり0.01の患者発生あり、発生は東部地区のみ定点当たり0.02の患者発生。
今シーズンに入り、東部、中部、西部の県下全ての地区で発生が確認された。
今シーズンの流行を予想させる発生動向を見せている。
●手足口病
全県で罹患数114、定点当たり1.28の患者発生あり。
県下全地区で減少、2週連続で警戒レベルを脱した。
東部地区で定点当たり1.34、中部地区で0.44、西部地区で定点当たり1.97の患者発生あり。
東部及び中部地区の減少はやや鈍化、西部地区は順調に減少しているが、未だ流行前のレベルには達していない。
・麻しん、風しんともに患者発生はなし。
・伝染性紅斑及びロタウイルスによる感染生胃腸炎は、患者発生なし。
・流行性角結膜炎は前週から減少、東部及び中部での発生はなし。
定点当たり西部地区で0.29の患者発生は前週と変わらず。
・マイコプラズマは西部地区で定点当たり0.33の患者発生あり。
22週以降2回の発生はいずれも西部地区に限定している。
地域的発生要因の存在が懸念される。
【静岡県感染症情報センターより参照】
(令和4年10月14日更新)