2022年10月07日

今週の注目感染症 
2022年第39週(9月26日~10月2日)

●A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
全県で罹患数18、定点当たり0.20の患者発生あり、中部地区以外の2地区では前週より増加した。
東部地区で定点当たり0.13、中部地区で定点当たり0.15、西部地区で定点当たり0.33の患者発生あり。
特に 西部地区での増加が顕著で、前回の流行レベルまで増加するか、今後の動向に注視する必要がある。

●突発性発疹
全県で罹患数19、定点当たりの0.21の患者発生あり、東部及び中部地区では増加したが、西部地区での著しい減少により、全県的には前週より減少。
東部地区で定点当たり0.28、中部地区で定点当たり0.26、西部地区で定点当たり0.10の患者発生あり。
西部地区での発生は沈静化したが、東部及び中部地区は地域性流行が維持されている。

●インフルエンザ
全県で罹患数2、定点当たり0.01の患者発生あり、発生は前週に引き続き中部地区のみ。
中部地区では定点当たり0.05の患者発生で前週より増加。
今シーズンに入り、西部地区、中部地区と発生しており、昨年、一昨年と比べ発生の動向に動きを認める。
今後の発生に十分注視が必要。

●手足口病
全県で罹患数239、定点当たり2.69の患者発生あり。
県全体では前週に引き続き減少したが、中部地区のみ微増したものの県下全地区で警戒レベル解除。
東部地区で定点当たり2.81、中部地区で0.74、西部地区で定点当たり4.30の患者発生あり。
流行はピークアウトしたが、発生の減少には鈍化が見られ、下げ止まり状況。
また、中部地区では揺り戻しが見られる。
引き続き警戒する必要が示唆される。

・麻しん、風しんともに患者発生はなし。
・マイコプラズマ、伝染性紅斑及びロタウイルスによる感染性胃腸炎は、患者発生なし。
これまでに東部地区で1回、西部地区で2回の患者発生あり。
西部地区では14週以来の発生となる。
・流行性角結膜炎は県下全地区で増加した。
定点当たり東部地区で0.14、中部地区で0.13、西部地区で0.29の患者発生あり。
前回の流行レベルを超えての増加を認め、今後流行の継続が懸念される。

【静岡県感染症情報センターより参照】
(令和4年10月7日更新)