2023年03月24日
今週の注目感染症
2023年第11週(3月13日~3月19日)
●インフルエンザ
全県で罹患数638、定点当たり4.59の患者発生あり、県内全地区で減少し前週の0.77倍となった。
定点当たり東部地区で6.00、中部地区で4.00、西部地区で3.62の発生あり。
東部地区での減少が前週比0.71倍と著しい。
保健所別では御殿場HCが定点当たり32.00で前週から減少したものの依然警報レベルを維持している。
また、賀茂HCも10.00と引き続き注意報レベルの発生となった。
●感染性胃腸炎
全県で罹患数453、定点当たり5.09の患者発生あり、前週の0.90倍に減少した.県内全ての地区で減少し、減少率は0.89~0.92で地区間に差はなかった。
定点当たり東部地区で5.75、中部地区で3.81、西部地区で5.53の患者が発生した。
前週から増加した保健所は御殿場、中部、西部で、このうち御殿場HCは13と再び警報レベルの終息値(12.0)を超えた。
●突発性発疹
全県で罹患数21、定点当たり0.24の患者発生あり、前週の1.33倍に増加した。
地区別では西部地区が前週から変化なしであったが、東部地区で1.47倍、 中部地区で1.73倍に増加した。
定点当たり東部地区で0.28、中部地区で0.19、西部地区で 0.23の患者が発生した。
定点当たりの患者数が0.1~0.3の間で増減を繰り返す発生動向は昨年同様である。
・風疹、麻疹とも患者発生なし。
・患者発生がないのは伝染性紅斑、ヘルパンギーナ、急性出血性結膜炎、マイコプラズマ肺炎、クラミジア肺炎及びロタウイルスによる感染性胃腸炎、流行性角結膜炎、細菌性髄膜炎の8疾患だった。
・全国のインフルエンザの発生は8.42で前週の0.76倍に減少した。
注意報レベルの保健所を有する都道府県が33に減少した一方、警報レベルは23都道府県に増加した。
近隣1都5県では愛知県(10.02)のみが注意報レベルを維持したが、東京都(7.75)、神奈川県(8.58)、山梨県(4.32)、岐阜県(3.93)、長野県(7.97)は注意報レベルに達しておらず、継続的な注意は必要だが、人流等による本県への影響も少ないと思われる。
・第11週に定点当たり患者報告数の多かった疾病は、順に1)感染性胃腸炎(5.09)、2)インフルエンザ(4.59)、3)突発性発疹(0.24)、4)咽頭結膜熱(0.17)、5)RSウイルス感染症(0.16)で、前週の順位と大きく変動した。
【静岡県感染症情報センターより参照】
(令和5年3月24日更新)