2023年01月13日
今週の注目感染症
2023年第1週(1月2日~1月8日)
●インフルエンザ
全県で罹患数444、定点当たり3.19の患者発生あり、県内全域で前週より著しく増加し、全ての地区で流行期に入った。
東部地区で定点当たり3.76、中部地区で定点当たり3.26、西部地区で定点当たり2.53の発生あり。
増加が急激で、このままのペースが持続すれば、遅くとも3~4週後には注意報レベルに達する可能性が示唆される。
●感染性胃腸炎
全県で罹患数209、定点当たり2.35の患者発生あり、県全体では前週より減少、中部地区のみ増加した。
東部地区で定点当たり1.22、中部地区で定点当たり2.26、西部地区で定点当たり3.63の患者発生あり、東部及び西部地区では2週連続で減少した。
●A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
全県で罹患数7、定点当たり0.08の患者発生あり、県全体では前週より微減したが、東部及び中部地区では増加した。
定点当たり東部地区で0.06、中部地区で0.07、西部地区で 0.10の患者発生あり。
本症はこれから冬期のピークを迎えるため、東部及び中部地区の増加が今後の引き金になるか、警戒が必要である。
・風疹、麻疹とも患者発生なし。
・ロタウイルスによる感染性胃腸炎及びヘルパンギーナは患者発生なし。
・マイコプラズマは東部地区で1名の患者発生あり。
R4年38週あたりから、3~4週間隔で散発患者の発生が確認されている。
・第1週に定点当たり患者報告数の多かった疾病は、順に1)インフルエンザ 2)感染性胃腸炎 3)RSウイルス感染症 4)突発性発疹及び水痘であった。
・全県で流行期の疾病はR4年52週に引き続きインフルエンザと感染性胃腸炎で、地区限定で流行の疾病はなし。
【静岡県感染症情報センターより参照】
(令和5年1月13日更新)